流れ星

夏といえば…ペルセウス座流星群

いつも目の話ばかりなので、今回は違うテーマを選んでみました。

目の疲れを取るために遠くの山を見たり、星を見ましょう、というわけではありませんが、今回のテーマはペルセウス座流星群。ちょうとお盆の前、夏の夜空を彩るイベントです。

お姫様(アンドロメダ座)を助けるためにゴーゴン(メデューサ)の首をもって、怪物(くじら座)を倒した勇者(ペルセウス座)の伝説は星座とたいへん関係が深く、ペガサス座もゴーゴンの首を切り落とした後から飛びしたもの、とされていますね。「タイタンの戦い」という映画にもなっています。

いつみられるの?

毎年8/12-13前後で、8/13の昼間が極大(一番流れる可能性が高い)になります。実際は前後数日は流れ星の数が徐々に増減しますので、8/13に曇っていても夜空を見上げてみる価値はあります。
ただ、今年は一番期待できそうな8/13は一晩中、かなり明るい月が出ているので、むにゃむにゃ。この日は、月の出 20:05、南中  01:26、月の入り 7:34です….

【特集】2014年 ペルセウス座流星群
雑誌「星ナビ」。天文イベント・ガイドの定番ですね。

流れ星はどうやってみるの?

肉眼で夜空を見上げるだけです。双眼鏡も望遠鏡もみえる範囲が狭くなるだけなので不要です。
あちこち探すよりも、特定の方角を決めて、ずーっと見続けていたほうが、疲れません。
折りたたみ椅子かシートに横になってみることをお勧めします。上を見続けると、間違いなく、首が痛くなります。

流れ星は輻射点と呼ばれる中心から四方八方に広がるように流れます。ペルセウス座流星群は輻射点がペルセウス座にあるためこう呼ばれるわけですが、ペルセウス座にはあまり明るい星がありません。カシオペア座のWのとなりと覚えておけばよいかもしれません。自力で探せる人は天文マニアでもない限り、あまりいないと思いますので、だいたい東~東南と覚えておけばokなのですが、今年は、月のまぶしさに目がくらまない方向を見ていることになりそうです。

用意しておいたほうが良いもの

星座早見盤や懐中電灯もあったほうが便利。あと、蚊取り線香も。
スマホを向けた方向に自動的に星座を表示しているアプリが便利です。DSにも同様のソフトがありますが、ちょっと高いです。

星に願いを?

「流れ星が流れている間に願い事を唱えると願い事がかなう」….はずなのですが、ペルセウス流星群の流れ星は「明るくて早い」ことが特徴ですので、とても願い事をかなえている暇はありません。特大サイズの流れ星なら、早口で願い事をとなえられるかもしれませんね。なお、早口で「だるまさんがころんだ」というとちょうど10文字で1秒くらいです。観測の記録の際に利用してみてください。

写真の撮り方

とにかく数を撮って、写っていることを祈るのみです。

ポイントは

1) 広角よりのレンズ
2) 三脚に固定
3) ピントは無限遠
4) レリース
5) 露出はケースバイケース
6) 露防止のカイロ

まず1)について。広大な夜空のどこに流れ星が流れるか、予想はつきません。広角レンズで一度に広い範囲を撮影したほうが、流れ星が写るチャンスは高くなる、はずです。
2) 手持ちで一晩撮影は無理ですので、三脚はほぼ必須です。ぶれないように足は短めにしておきましょう。

3) ピントがぼけていると写るものも写りません。あらかじめテスト撮影をしておき、ピントの合う位置でレンズをテープで固定します。もちろんマニュアルフォーカス(MF)手振れ補正はoffにしておく必要があります。
 ピントは無限遠に合わせます。デジカメのモニタで撮影画像を拡大し、星の点が一番小さくなったところが無限遠です。
手軽に、なおかつ確実にピントを合わせるために、「レンズの前に糸を十字に貼る」という方法もあります。明るめの星を撮影すると、星の像が十字になりますので、十字が一番シャープになるポイントがピントのあっているところです。この糸を十字に張る方法は天体望遠鏡で星を撮影するときにも使える方法です。一眼レフなら予備のレンズキャップに穴を開けて、糸を十字に張っておけばいつでもピントチェックができますね。自分は鉄製のレンズフードに糸を張っています。

4) フルオートで連続撮影する機能のあるカメラでない限り、レリースはあったほうがよいです。シャッターを手で押すと、ブレます。最近ではオリンパスのカメラのようにスマホからカメラを遠隔操作できる機種もありますね。

5) 露出はケースバイケースです。今年は月が出ているせいで露出時間が長くなると写真が白飛び(写真が真っ白になる、白い部分が飽和してしまう状態)してしまう可能性が高いと思います。写真が白とびしないくらいの露出で撮りまくり、後で流星が写っていそうな写真を探します。または夜空の暗さがわかる程度の短い露出を繰り返す、という方法でも良いかもしれません。

星を撮影する場合、写真は加工はほ必須です。写っていないと思ってもトーンカーブをいじると結構写っていることが多いですので、あらかじめ予行練習しておくのがよいかも。白とびさえしていないければ、撮影後の加工でなんとかなるものです。

基本的に露出時間が長くなると、画像にノイズがのってしまいますので、あまり長くなりすぎない秒数で撮影していくほうが、ストレスを感じないかもしれません。撮影後、ノイズリダクションがかかるカメラもありますが、30秒露出したら30秒ノイズリダクションにかかる、という感じなので、あとで写真を合成して星の動きを描出したいときにはノイズリダクションはoffにして、ダークフレームで一括処理、という感じになると思います。

6) 露でレンズが曇るので、使い捨てカイロをレンズに巻いておくことも必要です。

キャノンやオリンパスなど一部メーカーでカメラだけで比較明の合成ができるものも出ていますので、便利かもです。ただ今年は月が出ているので撮影は難しいかもしれません。

GANREF | GANREF特別企画 夏の星空撮影テクニック&おすすめアイテム
基礎から応用編

観測会など

各地の天文台や科学館で観測会が開かれますので、参加してみてもよいかも。流れ星が見えなくても、望遠鏡で月や、土星などの惑星などを見せてもらえる可能性が高いです。きっと、楽しめます。

ペルセウス座流星群説明会&観察会ぐんま天文台

まとめ

ということで、ペルセウス流星群、たのしみですね。お祭りのようなものなので、見えなくても、気負わず楽しむことをお勧めします。

自分は小学校から中学校まで自由研究のテーマに何度もこの流星群の観測を選び、電波観測とか結構マニアックなことにも挑戦した記憶があります。流れ星もディープな世界があるんです。

ペルセウス座流星群 | 国立天文台(NAOJ)
国立天文台 かなり詳しいです

なお、流れ星の写真はフリー素材を使わせていただきました(自分では一回も撮れたことがないので:p)

天の川

夏の天の川: いて座付近の天の川 (撮影地:佐久病院うら)

お問い合わせは    027-388-8461