まゆずみ眼科医院の診察室

緑内障の治療薬のうち、プロストグランジン系(PG系)の点眼薬は強力な眼圧下降効果を期待できる一方、充血しやすく、睫毛(まつげ)が伸びる、眼のまわりが黒ずむ、目が落ち込むなどの見た目に関わる副作用も出やすい薬剤ではあります。

 

今回はPG系の点眼薬について、最近目に留まった話題を二つ紹介します。

 

 

甲状腺眼症による上眼瞼腫脹へのビマトプロスト点眼液の有効性

神経眼科2014年2号に掲載されてる論文から。

 

甲状腺眼症で出現する上眼瞼の腫脹に対し、これをPG系点眼液であるビマトプロスト(商品名 ルミガン)を一日1回点眼することで、症状改善の有無を検討した、という報告で、5例中3例で自覚症状の改善があった、ということです。

甲状腺眼症では免疫系の異常による炎症の結果、上眼瞼の腫脹や眼球突出などが起りますが、症状出現の機序の一つに脂肪細胞の増大があり、これを点眼で軽減できるかも、という内容です。

眼位異常や複視を自覚しているような症例に対してはステロイド大量療法+放射線照射が今日のスタンダードであることは言うまでもありません。外来診察で悩ましいのは症状が軽い症例の治療をどうするか、ということです。あまりエビデンスがない(科学的に有効性が証明されていない)ステロイドの内服や局所投与を行うよりも、(あくまでも軽症例に限っては、という条件付きでしょうが)眼科医が使い慣れているPG剤で症状のコントロールができるかも、というのは魅力的ではあります。

 

ビマトプロストで睫毛を伸ばす

美容形成などでは自由診療でビマトプロスト点眼を使用し、睫毛を伸ばす、という治療が以前から行われているようです。

 

10月に睫毛育成を目的とした「クラッシュ・ビスタ」という製剤が販売開始となるそうです。点眼ではなく、まつ毛の根元に塗るための器具もセットになっているようです。当然ながら自費診療扱いです。

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