目が「よい」?「わるい」?

二つの視力「裸眼視力」と「矯正視力」

「目が良い」、「目が悪い」。よく聞く言葉ですね。一般的には眼鏡をかけなくてもよくものが見える状態を「目が良い」と考えると思います。

でも眼科医が使う、眼が「良い」「悪い」はちょっと違う意味のことがあります。「視力は良いですね」と声をかけると、怪訝そうな表情になる患者さんがよくいらっしゃいます。

眼科で使われる「目が良い・悪い」はあくまでも眼鏡やコンタクトを使用した「矯正視力」です。眼鏡をかけない状態の視力(裸眼視力)があまりでなくても、眼鏡をかけた視力がよければ、心配する必要はありません。裸眼では目が疲れていると、視力が出にくくなることが良くあります。

しかし、メガネをかけていても視力が出にくい(矯正視力が悪い)状態の場合には、眼鏡があっていないのか、それとも眼の病気のせいで視力がでないのか、検査を受けていただかなくてはいけない状態です。

では「近視」や「遠視」とはどのような状態なのでしょうか?

少し難しい話になりますが、「外の光(景色)がしっかりと目の奥に集まっているかどうか」で「正視」、「近視」、「遠視」の3タイプに分類されます。きちんと目の奥まで外の景色が届いていれば「正視」、そうでなければ「近視」か「遠視」ということになります。

角膜(目の表面の透明なところ)、水晶体(黒目、虹彩の後ろにある「レンズ」)が主にこの「その光(景色)」を集める役割を果たしています。

「乱視」という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃると思います。「乱視」は少し特殊なので、一番最後に説明します。

それでは「正視」、「近視」、「遠視」がどのような状態であるか、みていきましょう。

正視・近視・遠視の説明

正視とは?

近視でも遠視でもない「正視」の状態です。外からの景色は、きちんと目の奥(網膜)でピントが合っている状態です。

きちんとピントがあっています。

きちんとピントがあっています。

きちんとピントが合っている状態です

きちんとピントが合っている状態です

近視とは?

近視の状態です。ピントが合う位置は目の奥よりももっと手前にあります。目の奥に光が届くまでに、再び光が広がってしまうため、見える像はぼやけてしまいます。

なお、中高年以上の方で、「遠くはよく見えないけれど、手元は老眼鏡がなくても見える」、このような方は近視の可能性が高いようです。

近視はピントが目の奥より手前にあります。

近視はピントが目の奥より手前にあります。

ピントがあわず、ぼやけています

ピントがあわず、ぼやけています

「近視」の原因やタイプ、「近視の進行抑制」についてはこちらをどうぞ。

近視のお話

では遠視は?

「遠視」では、ピントの合う位置(焦点)は目の外にあります。網膜の位置では、まだ、外の景色(光)が十分に集まっていないため、見える景色はぼやけています。

実際には若いころは遠くも近くもよく見えていた、という方は遠視であることもあります。これは、若いころは目の調節力が高いためです。

ピントは目の外であっています。

ピントは目の外であっています。

ピントがあわず、ぼやけています

ピントがあわず、ぼやけています

子供が目を細めています

子供がいかにも見えにくそうにしている場合は…

「目を細める」と細部まで見やすくなります。これは虹彩(黒目)が小さくなることと同じで、カメラでいえば絞りを絞って像をシャープにする働きがあります。

子供が目を細めている場合、目の力だけではものがきちんと見えなくなっていることを意味します。眼のピント合わせの力では足りないので、眼を細めて絞り効果でもっとはっきり見ようとしているのです。

もしお子さんが目を細めている場合は眼鏡を作ることを検討してください。

目を細めないと...

手前だけにピントがあっています

近くは見えますが、遠くはぼやけています。

目を細めると...

手前から奥までピントがあっています

手前から奥までピントが合っています。

近視の「進行」を抑える方法

…の前に、単なる目の疲れの可能性はありませんか?ゲームやテレビなどの時間は長くないですか?

近視の進行を抑えるために、姿勢や目の使い方など、見直すべきことはいくつもあります。

近視のお話