オルソケラトロジーは一般のコンタクトレンズとは形状の異なる特殊の治療用ハードコンタクトレンズを使用します。近視矯正を目的とした「医療行為」です。一般コンタクトショップでの取り扱いはありません。

また、「自由診療」の扱いになります。

詳細は、このページの最後の項、「治療の流れ・料金」をご参照いただくか、電話でお問い合わせください。

どんな治療ですか?

オルソケラトロジーは、裸眼での視力を上げる新しい治療法です。

オルソケラトロジー特殊な形状のコンタクトレンズ(ハードレンズ)を夜間のみ装用し、角膜を変形させることで近視を矯正します。日中は裸眼で良好な視力が期待できます。

装用サイクル図

近視が矯正されるしくみ

オルソケラトロジーで近視が改善するしくみ

「近視」は、ピントが目の奥(網膜)よりも手前にある状態です。

近視はピントが目の奥より手前にあります。

近視はピントが目の奥より手前にあります。

近視、遠視ってどんな状態なのでしょうか?詳しい説目はこちらをどうぞ.

オルソケラトロジー用レンズを装用すると、角膜がレンズの形にあわせて変形するため、表面が平らになります。

角膜が平らに変形します

角膜が平らに変形します

オルソケラトロジー用レンズレンズを外しても、角膜は平らな状態であり、ピントの位置は網膜にきちんとあう状態が維持されます。

角膜が平らになっているので、ピントは目の奥にぴったりあいます

角膜が平らになっているので、ピントは目の奥にぴったりあいます

どんな人向け?

オルソケラトロジーはこんな方にお勧めです

・メガネ枠がうっとうしい方

・コンタクト装用時の違和感から解放されたい方

・休日のスポーツなどを裸眼でしたい方

・レーシックなどの従来の近視矯正に抵抗のある方


また、近年では学童期の近視進行抑制に効果があると報告されています(ただし医師の裁量で処方)。

どんなレンズですか?

装用感の良好な「ブレスオーコレクト」を採用

現在、厚生省から認可されているオルソケラトロジー用のレンズは数種類あり、群馬県内はもちろん、高崎市内の眼科で、それぞれ違うタイプのレンズでオルソケラトロジーが行われています。

夜間のみ装用するとはいえ、あまり装用時の違和感があるものでは長続きしない恐れもあります。

当院では実際にスタッフが各製品を実際に装用し、もっとも装用時の違和感が少なかった「ブレスオーコレクト」を採用しました。

ブレスオーコレクト

Q&A

  • 効果を体験できますか?

    適性検査の際に実際に1,2時間装用し、近視が軽減する様子を体験していただけます。

    実際の装用にあたりオルソケラトロジーという「治療」の適応があるかどうか判断する必要があります。

    視力や目の状態(ドライアイなど有無や視力低下の原因となる病気のチェック)などを行います。
    問題がなければトライアル用のレンズを1-2時間装用していただき、効果を評価していただきます。

    適性検査は5000円(税別)です。

  • どのくらいの近視まで効果が期待できますか?

    安定した効果を期待できるのは中等度の近視までです

    およそ「-4D」程度の中等度の近視までが適応とされています。それ以上の強い近視の方は個別に適応を検討する必要があります。

    また乱視の程度も治療の適応があるかどうかに影響します。

  • レーシックなどの方法との違いは?

    コンタクトレンズを装用するだけですので、いつでも元の状態に戻せることが最大のメリットです

    レーシックは角膜自体をレーザーで削りますので、元の状態に戻すことができません。

    オルソケラトロジーは目を切りません。コンタクトの装用を中止すれば角膜はもとの状態に戻りますので、体を傷つける心配のない矯正方法です。

  • いつ、どのくらいレンズを装用するの?

    夜間、睡眠中にコンタクトレンズを装用します

    酸素透過性が非常に高いレンズを寝ている間だけ装用します(睡眠時間が短いと十分な効果が得られないことがあります)。

    日中は裸眼で良好な視力が得られます。

    長期利用に伴う安全性についてはまだ確立していませんが(歴史が浅いため)、いまのところ、角膜障害を裏付ける報告はありません。

  • すぐ見えるようになるの?

    効果が安定するまで5日から7日ほどかかると考えてください。

    オルソケラトロジー用レンズを数時間装用するだけで近視は軽減しますので、見え方は改善します。ただ、本来の意図した見え方に安定するまで5日から一週間ほどかかることが多いようです。その間は、通常のコンタクトレンズを使用します。

  • どのくらい効果は続くの?

    個人差はありますが、日中は裸眼でよく見える状態を目標にします。

    裸眼でも1日以上、良好な視力を得られることもあるようです。ただし、基本的には就寝時には毎日レンズを装用したほうが、効果は安定します。

  • 装用をやめたらどうなるの?

    数日から数週間でもともとの裸眼の状態に戻ります。

    1-2泊程度の小旅行は大丈夫、なようです

  • 片目だけの装用は可能?

    基本的には両目の装用です。

    適性検査で片眼装用のほうが望ましいと片眼装用でかまわないと医師が判断した場合のみ、片眼での装用・治療の対象とします。

    患者さん側からの希望で片眼のみ装用、ということは原則としてお断りします。

  • 近視の進行を抑える効果があると雑誌に書いてありました。小学生以下の子供でも大丈夫?

    安全性についてはご家族の方に十分ご理解いただく必要があります。

    なぜ近視の抑制にオルソケラトロジーが有効であるか近視の進行を抑えるための2つの提案で説明しました。

    国外では成人のみならず、小児にもオルソケラトロジーは行われています。近年、小児に対するオルソケラトロジーにより眼軸長の伸長が抑制され、近視の進行を抑制する効果があると報告されています。ただし、オルソケラトロジーをやめた後、眼軸長がどうなるのか、などなどまだわかっていないことも多いです。

    国内では5年前に発表された日本眼科学会のガイドラインでは本治療の適応は「20歳以上」と明記されています。ただ多くの施設で医師の裁量のもと、「近視進行の抑制」を目的に小学生にも本治療が行われています。いずれ適応となる年齢は引き下げられるものと予想されます。

    実際には、「コンタクトレンズを安全に扱えるか」、という点が問題になると思います。ご家族の方が責任をもってレンズの着脱、洗浄などの手入れを行える、ということが小児に本治療を行う場合の最低限の条件になるなると思われます。

    適切な取り扱いが行われなかった場合には、角膜障害や感染症などの問題が通常のコンタクトレンズと同様に起こりうる、ということは十分ご理解いただく必要があります。

  • 免許は「眼鏡なし」になりますか?

    いいえ、「眼鏡使用」の条件はつきます。

    以下、日本コンタクトレンズ学会のホームページより引用。

    警察庁交通局運転免許課からの通達により、オルソケラトロジーレンズの使用者は、運転免許取得、更新時の視力検査に裸眼で合格していても、運転免許証の『免許の条件等』には『眼鏡等』と記載されます。また視力検査時には、検査担当者にオルソケラトロジーレンズを使用している旨を申告しなければなりません。『眼鏡等』の記載をなくすためには、オルソケラトロジー治療を完全に中止した上で、裸眼で視力検査に合格する必要があります。オルソケラトロジー治療中でも、基準の視力が得られていない場合は、裸眼で運転すると免許の条件違反となります

  • オルソケラトロジーは医療費控除の対象になる?

    オルソケラトロジーは視力回復を目的とし、医師の指示でコンタクトレンズを装用する治療行為です。このため医療費控除の対象となります。確定申告で申告してください。

    くわしくは国税庁のホームページの記載をご参照ください。

    「その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費が対象」となり、

    「控除額」=「その年中に支払った医療費の総額」-「保険金等で補填される金額」-「10万円または所得金額の合計額の5%いずれか少ない方」

    です。なお、所得が200万に満たない方は所得の5%以上支払っていれば医療費控除が使えるそうです。

治療の流れと料金

治療の流れ・料金

以下の内容は2016年4月30日現在のものです。変更の可能性もありますので、予め、ご了承下さい。

適性検査・仮レンズあわせ 5000円(税別)

視力検査や角膜形状、ドライアイなどの詳細な検査を行います。

適性検査のデータをもとに、眼にあったオルソケラトロジーレンズを選択後、数時間装用、効果をチェックします。

コンタクトレンズを使用している場合、ソフトなら1週間、ハードは2週間以上、装用しない状態で受診してください(装用していない期間が短いと、目の形が変形しているため、レンズがうまくあわない可能性があります)。

テスト装用

適性検査のデータをもとに、オルソレンズを実際に2-3時間装用、効果を体験していただきます。裸眼での視力がきっちりとでるまでには数日かかりますが、2-3時間の装用でも、近視が弱まり、見え方が改善する効果ははっきりとわかると思います。

もし院内に適切なレンズのストックがない場合、テスト装用のレンズを取り寄せる必要があります。この場合は後日あらためて来院していただくことになります。

この段階である程度しっかりレンズをあわせておかないと、一ヶ月間のお試し期間での視力矯正効果が落ちてしまいます。場合によっては何日か受診していただくことがあることもご理解ください。また、もし院内に適切なレンズのストックがない場合、テスト装用のレンズを取り寄せる必要がありますので、仮レンズあわせに日数がかかります。

このような場合は後日あらためて来院していただくことになりますが、レンズを貸し出しての「一ヶ月のお試し期間」が始まるまでは追加料金はいただきません。

 

1年契約:12ヶ月 12万円

両眼のレンズ代・検査料、1回のレンズ交換、レンズ紛失保障含む

治療は1年間の契約で行います。高額な治療でありますので、最初の一か月は「お試し期間(仮契約期間)」とすることにしました。花粉症などがある方の場合、「お試し期間」を長めに設定し、通年使用に問題ないかチェックします。

お試し期間 1ヶ月間 3万円
検査料・一ヶ月分のレンズケア用品代含む

 実際に1ヶ月間、オルソケラトロジーを続けて効果を実感していただきます。
もし十分な効果を実感できない場合は、ここでキャンセル可能です。キャンセルの場合は両眼7500円、片眼5000円をお返しします)。

この段階で治療の適応なしと判断する場合もあります。

お試し期間を無事に終え、十分な効果を実感できた方は、治療を継続します。

治療費からお試し期間の3万円を引いた9万円を一括でお支払いください。レンズ1枚分の交換保障3ヶ月、破損・紛失保障6ヶ月つきです。なお、月々のレンズケア用品は指定のものを別途購入していただく必要があります。
もし半年以内で治療をキャンセル・終了する場合は両眼の場合4万円返却いたします。

2年目以降: 1年間 3万円

3か月ごとの検査料を含みます。

レンズの紛失、破損などの場合は、1枚28000円(税別)で別途お支払いいただく必要があります。

片眼装用の場合

例外的に片眼装用を医師が指示した場合の料金は以下の通りです。

適性検査 通常通り

お試し期間 3万円 キャンセルの場合 5千円返却

初年度の治療費 9万円(お試し期間含む) 半年以内のキャンセルの場合 5万円返却

2年目以降 3万円

オルソケラトロジーをやめたい場合

なんらかの原因で治療を中止したい場合は、すみやかにレンズを返却してください。

試用期間中、本装用のいずれも、使用していただくレンズは当院の所有するレンズのレンタルです。レンズの紛失、破損などの場合は、1枚28000円(税別)をお支払いただきます。